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2011年11月09日

バイトアラームはTPOに合わせてチョイス

ロッドポッドのブザーバーにセットするバイトアラーム。中心に切られた溝に滑車が仕込まれていて、そこをメインラインが這うようになっている。道糸が引きだされる、あるいは手前に流れると滑車が回り、それに連動する形でアラームが鳴り響くことで、釣り人にアタリがあったことを知らせる道具だ。

バイトアラームを大別すると、音が鳴るだけの簡易的な製品と、無線で離れた位置からもアラームが鳴ったことを知らせる製品に分けられる。自分が持っているのはダイワUKのオプトニックカープセンサーと、サンドリッジのG1バイトアラームの2製品。カープセンサーはサウンド機能のみ、G1は無線付きとなっている。


右がオプトニックカープセンサー、左がG1バイトアラーム。ちなみにG1は約200mまで無線を飛ばせる

バイトアラームのチョイス方法は、ロッドポッドをセットする場所と釣り座の距離が大きく関わってくる。ユーロスタイルのカープフィッシングはリールのスプールフリー機能を使うのが前提だ。バイトがあればラインはかなり激しく引きだされるので、ロッドポッドが目の前にあるような場所に居座るのであれば、極端な話バイトアラームさえ不必要だ。
10~20m程度の距離であれば、最少音量のアラーム音があれば気がつくはず。良く行く釣り場で、釣り座とロッドポッドの位置があらかじめ分かるようなケースではサウンド機能のみのバイトアラームで必要十分となる。

逆に50m離れた車中などでは、多少アラーム音が響いても気がつかないことだって考えられる。普段はロッドポッドとそれほど離れない場所に釣り座を構えるような釣り場でも、天候によっては車中待機をするケースもある。そうした場合は無線式のバイトアラームはやはり便利だ。

こうしたシチュエーションによる使い分けを考えるのであれば、無線式の方が万能のように思われるだろう。実際に、無線式を購入しておけば、車中泊必須の大型湖沼での釣りも視野に入れられるし、悪天候にあっても車中待機が可能だ。


ロッドポッドとの距離が相当あっても無線式ならバイトがあったことを受信できる。特に車中待機では周囲の音が大分カットされてしまうので無線式が便利だ

ちなみにダイワのオプトニックカープセンサーの価格が2,000円前後、3台買っても6,000円程度で済む。一方のサンドリッジのG1はセンサー3個と無線端末のセットで1万8,000円前後はする。このコスト感も大事で、2種類とも持っている自分ではあるが、通常はサウンド機能のみで事足りることのほうが多い。

バイトアラームを購入する場合は、自分がよく行く釣り場に合わせ、コストパフォーマンスで選んだほうがよいだろう。  


Posted by ぼのん。 at 14:49Comments(0)Tackle

2011年11月05日

激務の間に自分のヒットボイリーを整理してみる

仕事が詰まって釣りに行けない日が続くのは堪える。そんな時にはちょっと振り返って、自分の中のボイリーの使い分けを整理してみるのも手だ(逃避)。

このブログで繰り返し述べているとおり、自分の中の不動となっている信頼できるボイリーは3つ。ダイナマイトベイツのソース、ニュートラベイツのトリッガアイス、そして最近絶好調のバークレイ ガルプ! カープのレバーアンドスクイッドだ。

中でも一番釣果が安定しているのはソースの15mm。アタリもしないときは別として、鯉が釣れるときは必ずこれが絡んでくる。

次はレバーアンドスクイッド。単体でも恐ろしい集魚力で鯉を寄せてくれるので、撒き餌を使いたくないシーンで活躍してくれる。裏腹にカメやブルーギルなどに突かれまくるので、使い方に若干のコツがいる。

トリッガアイスは両者のいいとこ取りみたいなポジション。ガンガンに釣れるという訳でもないし、集魚力が高いというわけでもないが、使い続けているとヒット率は悪くない。そんなボイリーだ。

入手のしやすさは断然ガルプ! カープで、これは量販店でも売っているから補充に事欠かない。ソースとトリッガアイスは欠品になることが多く、馴染みのショップになければ通販を利用する。

ダイナマイトベイツのソースはNG-CARP、ニュートラベイツのトリッガアイスはユーロカープといった具合だ。しかし、この2製品は人気が高く、通販でも入手困難な時期があるので注意が必要。いざというときに無くならないよう、入荷のタイミングも合わせてチェックしている。

ちなみに、魚粉系、スパイシー系は夏のボイリーと思われているが、日本の場合は冬でも食ってくる。フルーツ系だけが突出して釣れるということを経験していないので、地域的な傾向もあるかも知れないが、最低限この3種類があれば自分の釣りは成立する。

フルーツ系で実績が高いのは、ニュートラベイツのトゥーティーフルーティーと同メーカーのパイナップル&バナナ。先ほどの3種でショートバイトしか出ないようなシチュエーションのときはバークレイのバズベイト チェリーレッドベリーが効いてくれることもあるので外せない。

ボイリーについてはコレと決めつけたくないので、あまり選り好みはしてないつもりだが、いつの間にかタックルバッグに年中入っているのはこの6種類になりつつある。しかし、まだまだヒットボイリーはあるはずなので、自分の釣りにぴったりくる製品選びは今後も続くはずだ。  


Posted by ぼのん。 at 18:16Comments(0)Baits

2011年10月27日

余ったボイリーの使い方

ボイリーは日持ちすると前回のブログで書いたが、それでも限界はある。夏場はいわずもがなだが、匂いがしなくなってきたときや、乾燥しきってしまったときなどは、やはり釣果もそれほど望めないように思う。

自分の場合、そういったボイリーが出ると、フィーディング用にしてしまう。以前紹介したボイリークラッシャーを使って粉状にするのもいいが、いちばん汎用性が高いのが、「乱切り」してしまう方法だ。

やり方は簡単で、古くなったボイリーをナイフでサクサクと切っていくだけ。自分の場合はひとつのボイリーを半分に割り、片割れをもう半分に切ってしまう。1つのボイリーで、1/2ボイリーと、1/4ボイリーが2個出来上がる感じだ。


ソースやトリッガアイス、ガルプカープなどなど、古くなったボイリーはカットしてフィーディング用にする

このままフィーディングの材料としてベイトロケットなどで撒いてもいいし、これをクラッシュすると丸ごとのボイリーよりも簡単に粉状にできる。密封できるジップロックなどに保管しておけば、使い勝手もすこぶるよい。

ボイリーは茹でてあるとは言え、タンパク質の塊であることに変わりはない。なるべく新鮮な餌の方が鯉も興味を持ちやすいので、保存と見切りは大切だ。  


Posted by ぼのん。 at 17:43Comments(3)Baits

2011年10月22日

ボイリーを使ったカープフィッシングはお金がかかる遊び?

先日、自分のタックルバッグを覗いた友人から「ボイリーって一袋2,000円ぐらいするよね? ずいぶんお金が掛るんだね」という感想を聞いた。

ダイナマイトベイツやニュートラベイツ、ガルプ、様々なメーカーのボイリーがぎっしり詰まったバッグを見れば、そんな印象をもたれるのも当然だ。

ボイリーのローテーションを考えて最低限、魚介系、スパイシー系、フルーツ系、それぞれ一袋買うと6,000円になる。一方、練り餌だけ持っていけばいい吸い込み釣りでは、600円程度の配合餌があれば一日遊べる。ミミズやコーンなどを追加しても1,500円程度もあれば十分だ。

自分のようにフィーディングに配合餌を兼用する場合、1kgパックのボイリーで4、5釣行は余裕で持つ。夏場を除けば日持ちするので、開封後でもきちんと管理しておけば品質も問題ない。

消費量から計算すると、使われるボイリーの値段は1釣行あたり500円程度、さらに配合餌の消費も少ないので、大体1,000円程度の徳用1kgパックを買えば、3釣行ぐらい使える計算だ。

トータルすると、ボイリーの釣りで必要なお金は1釣行あたりで約800円。手返しが多い日があることを考えても1,000円程度で済むことになる。

さらに一度買い物してしまえば、消耗品が尽きたら買い足すぐらいなので、2、3カ月で5000円程度の出費で済む。※気になった小物や、新製品などが出るとついつい買ってしまうので、5,000円程度というのはあくまでも必要最低限の資金ということ。無駄使いをしてしまうのは、釣り人の性ということであしからず(笑)

フィーディングに大量のボイリーを使ったり、連泊しての釣りなど、消費量の多い釣り方もある。しかし、自分の場合は日帰りメインなので、「餌代」ということで考えれば、それほどお金がかかるという認識は無い。


かつて石鯛釣りに夢中になっていたころは餌代の感覚がマヒしていたし、旬な魚と遊びたくなって船釣りに行けば、船代餌代合わせて1釣行1万円はかかる。

他の釣りと鯉釣りを比較するのはナンセンスだが、要するに趣味にはそれなりの資金が必要で、あとは自分が許す範囲に収まるかどうかが問題だということ。ボイリーでの釣りもランニングコストは予想通りだったが、初期投資はそれなりに必要だったのでトータルで見ると、決して低コストな釣りではないことも分かっている。

初期投資とランニングコストをどう捉えるか。その釣りに対する費用対効果は、自分が楽しめるか、満足できるかという面が大きいのではないだろうか?

  


Posted by ぼのん。 at 19:22Comments(5)Column

2011年10月14日

ボイリーを「スノーマン」でセットする

ボイリーをヘアリグにセットする方法はいろいろあるが、中でもユニークなのは「スノーマン」と呼ばれるセッティング。

見た目が雪だるまにそっくりだから、というのが由来だと思うが、かわいらしいネーミングだけでなく、アピール力が強いセット方法でもある。


ボイリーを「スノーマン」でセットする。ボトム20mm、ポップアップ15mmの組み合わせが使いやすい

ボイリーを2個掛けするダブルベイツと同じような感じに見えるが、フック側のボイリーは沈むタイプの大きなもの、フックから遠い側にはポップアップをつけるのがコツ。写真は20mmのボトムボイリーと、15mmのポップアップボイリーの組み合わせ。こうすることで水中では、ボトムボイリーはしっかり沈み、ポップアップボイリーは浮力で起ちあがろうとする。お互いの浮力で釣り合うようになり、”雪だるま”のような姿勢で底でユラユラと首を振るように動いてくれるというわけだ。

集魚力という点では、通常のボイリーとさほど変わらないが、魚が寄ってからのアピールが非常に高いのがメリット。魚の気配はあるけど、フックアップには至らない、といったケースなどで使ってみると面白い  


Posted by ぼのん。 at 15:47Comments(0)Baits

2011年10月11日

カープフィッシングの手返しに便利なグッズ

ロッドポッドやバンクスティックに取り付けるブザーバー。ホルダーやバイトアラームをセットするステーだが、これにぴったり取り付けられるバケットを発見した。

鯉武者というブランドから発売されている、「ピトンバスケット」というアイテムがそれ。

製品の名前を見ると、どうやら和式の鯉釣りで使われることを想定していると思われるが、一般的なバンクスティックにもぴったりだ。


あると便利なアイテム。鯉武者「ピトンバスケット」。

これがあると、回収したリグや、次にセットする撒きエサなどが、いつでも手に取りやすい場所に置けるようになる。手返しスピードが格段に上がるうえ、使用済みのヘアリグや重りなどもここへ入れておけば、紛失の心配もない。単純だが、大変便利な小道具だ。  


Posted by ぼのん。 at 15:29Comments(0)Tackle

2011年10月04日

ボイリーを粉々にする方法

ボイリーを使ったカープフィッシングでは、撒き餌にもボイリーを使う。寄せるためのエサと食べさせるためのエサを合わせるのは基本中の基本だが、実際には硬さに変化をつけたり、大きさを変えたり、様々な方法がある。

例えば15mmのボイリーをヘアリグにセットする場合、オーソドックスなのは同じ15mmのボイリーを撒き餌に使うという方法。しかし、集魚力に優れたボイリーといえど、普段食べ慣れていないエリアなどでは、ボイリー自体に興味を持たせるまでに時間が掛かることも多い。

日本には古来から配合餌という文化があり、その完成度はいまさら語る必要がないほどの域まで達している。もはや釣り人に残されているのは、違う種類の配合餌をミックスしてみるぐらいではないかと思えるほど、それぞれの配合餌はよく出来ており、単品でも鯉はむさぼるように食べてくれる。

そんな便利なアイテムがあるなら、ヨーロピアンスタイルのカープフィッシングに取り入れない手はない。配合餌に水を含ませて重くして、PVAバッグやファンネルに入れる。仕上げにフックベイトと同じボイリーを5粒ぐらい投入して、リグと一緒にキャストする。これなら、高い集魚力で魚を寄せ、すぐ近くにあるボイリーに気がつかせることも容易になるといった具合だ。

もっと効果的な方法は無いかとショップを漁っているときに見つけたのが、KORDAの「ボイリークラッシャー」。うまくかみ合うような大きさになっているふたつのカップの中には鋭い突起がいくつも付けられている。片側のカップにボイリーを適量いれて、もう片方と合わせる。あとは両手でねじ込むように回転させれば、あっという間にボイリーは粉末に戻るのだ。


KORDA ボイリークラッシャー


カップの中には鋭い突起が設けられている


カップの片側にボイリーを適量入れる。コツは入れすぎないこと。写真のボイリークラッシャーはLサイズだが、一度にクラッシュするボイリーはこれぐらい


もう片方と合体させ、グリグリと回転させるように動かせば粉々にできる。グリグリの回数を加減することで粗挽きから粉末まで調整できる


そのままの粉末でもかなり効果があるが、もっとも寄せ効果が高いのは配合餌とミックスした状態。ボイリーの匂いや味も覚えさせられるので、短時間勝負に向いている

このアイテムを発見する前は、指先でねじるようにしてボイリーをひとつひとつ潰して粉にしていた。「昔のカンフー映画にこんな修行シーンがあったな」と思いながら、痙りそうなる指先を見つめつつひたすら粉にする作業にいそしむこともあった(苦笑)。

粉に戻したボイリーは配合餌とすこぶる相性がよくなり、均一でよくまとまるようになる。自分が考えるもっとも速い寄せ効果を持つ撒き餌の材料で、釣り場についたらまずこれを作り、4、5投ほどあまり間隔を空けずに投入するようにしている。

その後は、粉ボイリー入りの配合餌を少なくしてゆき、代わりに半分あるいは1/4程度にカットしたボイリーを入れていく。最終的にはフックベイトと同じボイリーを丸ごと数粒だけリグと一緒にキャストするといった具合だ。

速い寄せを続けていると、どうしても小鯉やそのほかの魚(ニゴイやウグイなど)が増えてしまい、バイトが単発になりがちになる。かといってボイリーだけを撒き餌として使い続けると、どうしても寄りが悪いし遅い。日本ではまだボイリーを食べたことが無い鯉が残っているエリアも多い。そんなフィールドでは緩急をつけた撒き餌のローテーションを試してみるのも面白いのだ。  


Posted by ぼのん。 at 18:01Comments(1)Baits

2011年10月02日

荒れ後の河川は地形変化に注意

久しぶりにホームグラウンドのひとつ、荒川中下流域へ出かけてみた。先日の台風と大増水でどうなったか、調査の意味も含めての釣行。結果は… 大惨敗となってしまった。

この地域はタイドエリアで潮汐の影響を受ける。流れ込みからの水と荒川の水、そして潮汐が作る水の流れで複雑な潮目がくっきりとできるのが特長だ。あれからだいぶん日数が経っているが、上流の水はまだ濁りが取れていないので、なおさらその様子がわかる。


釣り座手前が上流の濁り水。奥が吐き出しの水。くっきりした潮目は豊富な餌を運ぶとともに増水時のゴミも運び込む

水がぶつかり合うポイントは、餌も豊富で鯉の回遊ルートになりやすい。しかしその反面、ゴミがたまりやすいのもまた事実。いつもは根掛りしない釣り座を選んだつもりだったが、この日は3本のロッドのいずれかが必ず根掛ってしまう辛い展開に…

ボトムの様子を探ろうかとも思ったが、あまり重りをなくすのも気が引ける。いずれにしても、増水後の河川では漂着したゴミがどのような位置に移動するか、十分把握してからでないと安心して釣行できない。この日は早めに撤収したので、さらに上流の入間川との合流点まで行ってみたが、荒川の濁りとは違い、入間川はクリアになっていた。中下流域での釣りは、もう少し水が落ち着いてからあらためて調査したい。


ゴミが多く釣りづらいなか”なんとか一本を”と狙ったが… ポイントがなかなか定まらないため不発に終わってしまった  


Posted by ぼのん。 at 22:37Comments(0)Carp Fishing

2011年10月02日

カープフィッシングのリグを考察してみる -2-

カープフィッシングでは、ボイリーだけでなく様々フックベイトを使う。タイガーナッツ、コーン、マゴット(サシ)などなど、日本と変わらない多彩なバリエーションがあるのも魅力だ。

もちろん、そうしたいわゆる「生餌」の類を使う場合のフィーディングには、練り餌を使うほうが効果的。砕いたタイガーナッツやコーンを適量混ぜるなど、食べさせたい餌に合わせた寄せ効果が作りやすいのも魅力だ。

そうした練り餌さはPVAバッグなどに入れて投入してもオッケーだが、一度に多くの練り餌をキャストしようと思えば、日本式の「団子」にするほうが手っ取り早い。日本流ならラセン金具を介したり、ハリスで包んでしまうやり方もあるし、もちろんそうした使い方も実に理にかなっている。

面白いのはヨーロッパでも、似たような結論に至っているところ。写真はKORDAの「ベイトアップメソッドフィーダー」と呼ばれるアイテム。練り餌がまとまりやすいよう、羽がついているシンカー一体型のプラスチックパーツでできた製品だ。


KORDA ベイトアップメソッドフィーダー


練り餌で本体を包み込むようにセットする。かなりしっかりまとまるので遠投もしやすい

これの良いところは、インラインシンカーと同じく、ヘアリグをセットするスイベルを本体に埋め込んでおけるので、向こう合わせ的なリグを作りやすいところ。リードコアを通せばいつも通りの使い勝手のまま、練り餌を一度に大量にキャストできるのだ。

日欧それぞれ少しの違いはあるものの、鯉を効率よく釣るという部分では意外に共通項が多いのが実に興味深い。  


Posted by ぼのん。 at 09:19Comments(0)Tackle

2011年09月26日

カープフィッシングのリグを考察してみる -1-

カープフィッシングのリグは日本の鯉釣りスタイル同様、多岐にわたる。最大の違いが付け餌にボイリーを使うか、生餌を使うかぐらいで、フィーディング(寄せ餌)の考え方は、西洋、東洋問わず、似たような結論になることが多いようだ。

今回入手したリグはソーラータックルの「クイックチェンジPVAシステム」。インラインシンカーにシャフトを通し、下部にあるフックにPVAバッグやファンネルをくくりつけてポイントへ投入するというもの。


ソーラータックル「クイックチェンジPVAシステム」

ヘアリグはリードコアにスイベルを通して固定し、枝針の要領でセットする。シンカーと寄せ餌の重量バランスに優れ、多めのフィーディングにも対応できるのが最大のメリット。実際に写真のような大量のパウダーベイトをセットしても、非常に投げやすかった。


下部のフックに寄せ餌をセットする


重りと寄せ餌の重量バランスが良く、遠投に向いたシステムだ


練り餌を併用して鯉を寄せる、あるいは遠投が基本というアングラーには、実に頼もしいアイテムになるはずだ。

ちなみに、写真ではファンネルだが、PVAバッグでも同じ効果が得られる。まだ使い込んだわけではないが、シンプルな仕組みなのでおそらく自作も可能だろう。

実釣を重ねて改善点を見つける予定だが、現段階でもいろいろアイデアが湧いてきている。実に面白い製品だ。  


Posted by ぼのん。 at 22:57Comments(0)Tackle

2011年09月06日

シュリンクチューブを使ったヘアリグの大量生産

ヘアリグにシュリンクチューブを使ったタイプのものがあることは前回も述べた通り。”シュリンク”と名が付いているように、日本語では熱収縮素材を使ったチューブになる。

自分は割とボトムにあるフックのカラーを気にするほうなので、ヘアリグ専用の製品を使っているが、機能的にはDIYでも使われるホームセンターで売っているタイプでもなんら問題はない。

セット方法も簡単で、適当に長さを揃えたシュリンクチューブをチモトに被せるだけだ。あとは、熱をかけることで収縮させてやれば適度に縮み硬化する。


作ったヘアリグにシュリンクチューブを被せる。問題はどうやって熱をかけるかだが…

問題はどうやって熱をかけるかということだが、専用の「ヒートガン」というものがある。DIYはもちろん、ロッドビルドやゴルフクラフトをする人なら持っていてもおかしくないアイテムだ。しかも、釣りで使われるようなシュリンクチューブは90度以上あればいいので、その温度にできる製品は3,000円前後からある。

しかし、もっと手っ取り早いのが「沸騰したお湯」だ。だが、お湯に浸けてしまうようなやり方では、細かい作業がしづらいうえ、無理にやろうとすると火傷の危険だってある。
そこでオススメなのはヤカンを使う方法。普通にお湯を沸かして、注ぎ口から蒸気が勢いよく出るようになるまで熱する。蒸気が安定してきたら、そこへシュリンクチューブをセットしたヘアリグをかざせば、簡単に収縮してくれるのだ。


ヤカンでお湯を沸かし、口から出る水蒸気でシュリンクチューブを収縮させる。これが一番手っ取り早い

この場合、両手が空いているので細かい作業がしやすい。逆にシュリンクチューブでハリスに角度をつけるような作業では、ヒートガンより扱いやすいぐらいだ。10本作っても、慣れてしまえば5分もかからない。


大量にヘアリグを作る場合に特に便利


慣れてしまえば、10本程度なら数分で作業は完了する

コツはきちんと両面とも熱い水蒸気を当ててやることぐらいで、表裏2、3回ぐらい返してやればすぐにキレイに仕上がる。ヘアリグ用のシュリンクチューブを収縮させる方法で、いまのところベストなのが、この”ヤカンメソッド”だと思っている。


コッヘルとバーナーがあれば、野外でもシュリンクチューブを収縮できる。外気温が低いときはしっかり風よけをするのがコツ  


Posted by ぼのん。 at 13:26Comments(0)Tackle

2011年09月05日

ヘアリグにシュリンクチューブ、そのキモは?

ヘアリグのチモトにシュリンクチューブが着けられていることがある。日本人的には「チモト補強」と受け取りがちだが、カープフィッシングの場合は、ハリスの先にあるフックにある程度の角度をつけたいときに使われる。

使い比べれば分かるがボトムベイツの場合、フックにある程度内向きになる角度がついていると鯉が吸い込みやすく、吐き出したときには唇に掛かりやすくなるケースも実際にある。

では、ネムリハリでよいのでは? とも思うが、それだとフックの間隔が狭くなってしまい、結果的に感じられるほどの釣果の差は得られないように思う。

自分の場合、ボトムベイツでロングシャンクフックを使う場合は、ほぼシュリンクチューブで若干角度をつけている。また、ヘアー部分はシャンクにシリコンゴムチューブで固定して、吸い込んだときの姿勢を狙い通りに保つようにセッティングする。

こうすることで、ボイリーを吸い込んだときのフックアクションが素直になるので、吐き出したときにフックアップしやすくなると思っている。シュリンクチューブで作る角度も、ほんのわずかだし、チモトに出すチューブも短めだが、これで十分機能してくれる。逆にチモトを長くしたり角度をつけすぎたりすると、鯉の口の中で暴れるからから、フックアップ確率が落ちるので要注意だ。


ロングシャンクフック、ヘアー部をシリコンチューブで固定、シュリンクチューブでチモトに角度をつける。自分のヘアリグの中で、最も多用するセッティングだ

このセット方法はいつもメインで使っているもので、状況にもよるがパイロットヘアリグとして真っ先に取り付けることがほとんどだ。これでも掛かりが悪いような場合や、ポップアップボイリーを使う場合は変更するが、もっとも信頼しているヘアリグでもある。  


Posted by ぼのん。 at 14:03Comments(0)Tackle

2011年09月02日

「台風後は釣れる」は本当か?

台風の接近で週末の釣りが危うい… 晩夏からしばらくは台風が発生しやすく、せっかくの週末が潰されることもしばしばだ。いざ台風が接近すれば、自然の猛威を間近で体感することになり、発達した低気圧がもたらす豪雨によって、河川は泥で煮立てたようにうなりを上げて流れてゆく。

そんなときに釣りなどとんでもないことなのは当然として、普段は悠々と泳ぐ鯉たちはどこへ行ってしまうのだろう?

流れ込む支流や用水路へ逃げ込んでいる姿は度々見かける。特に濁りの少ないエリアには大量に鯉がたまっていることだってある。このほか、テトラや橋脚の影など、流れの緩い場所でジッと耐えているという話もある。

すなわち、河川が荒れ狂っているときは、さすがの鯉も餌を漁るという行動はあまりしないのではないか? ということ。では、台風接近前と後で、鯉たちの行動に変化はあるのだろうか?


猛威を振るう大自然。台風や豪雨の中、鯉たちはどうやって過ごしているのだろう?

ボイリーを使ったカープフィッシングでも、昨年秋に一度経験したのは、濁りが残る台風通過3日後ぐらいの出来事。

そのポイントは橋脚のすぐ裏。増水の流れが反転流となり、渦巻きが出ている周辺だった。一見良さそうに感じるが、水深があまりないので普段は敬遠していたポイントだが、そのときは、時折降る小雨を避けるためという理由もあって橋が近い場所を選んでみたのだ。

少しでも竿が出せればいいと思って、準備に取りかかる。数投すると、先ほどの橋脚ポイントでミスバイトが多発した。流れが速く、タイミングを見計らってからでないと、うまく仕掛けが落ち着かない。しかし、20号重りが流されないピンポイントに仕掛けが入ると、必ず数分で食ってくる。小型も多かったが、うち3本は70cmを楽に越す良型。しばしの入れ食いモードを楽しんで撤収となった。

試しにと、好天が続いた日にそこで釣りをしたこともあるが、やはりそういうときはバイトがなかなか出ない。それよりも、その後に通過した台風の影響か、ゴミが以前より多くなってしまい、投げ込み釣りには不向きなポイントになってしまった。

台風はその影響範囲の大きさにもよるが、数日程度猛威を振るう。しかし、「台風一過」の言葉通り、その後は穏やかな天候になることがほとんどだ。鯉たちも”そこをしのげば何とかなる”ということを知ってか知らずか、荒れる日の前日や荒れ後は、よく餌をとる生き物であることは間違いないようだ。

昔から「笹濁りの日は釣れる」とよく言われる。まさにその通りであり、荒天の後、数日経ち、環境が回復傾向にあるときは、そこに棲む生物たちも活性が上がる傾向はあるようだ。

PS
増水中の河川や湖沼は大変危険だ。台風が近くにあるときには水辺には近寄らず、くれぐれも無茶な釣行は控えて欲しい。
  


Posted by ぼのん。 at 14:59Comments(0)Carp Fishing

2011年09月01日

カープフィッシングのロッドは何本出す?

ユーロスタイルのカープフィッシングで使われるロッドポッドは2本ないし3本のものがほとんどだ。自分の場合、割と打ち返しが多い方なので、きちんとロッドの面倒をみようと思えば2本が限界。それ以上になると、キャストが雑になってポイントを壊したり、狙い通りの打ち返しリズムが作りづらくなったりする。

それ以上の本数を出すのは、大場所で広範囲のフィーディングをするようなケース。キャストする際にはPVAテープで数粒のボイリーをフックベイトの周りに置くぐらいなので、手返しも非常に楽だからという理由だ。


自分の釣り方の場合、最大3本までセットする

ただ、そのようなシチュエーションでも3本以上出すことは無い。いや、自分の釣り方ではそれ以上出しても、恐らく釣れる確率が極端に上がることは無いと思っている。釣り座をひとつしか構えない場合、狙える回遊コースや食ってきそうなピンポイントはそれほど多い訳ではないので、3カ所も狙えればそれで十分と判断しているからだ。

ユーロスタイルのロッドポッドの多くが、2、3本掛け仕様なのは、別にそうした理由では無く単純に安定度を考慮してのことだと思う。しかし、自分の釣り方にしっくり来るので、今後も愛用していくつもりだ。


ひとつひとつのロッドを丁寧に面倒みようと思うと、2本がベスト。釣り方によってはもう1本追加するというスタイルなので、ユーロスタイルのロッドポッドはベストマッチのアイテムなのだ  


Posted by ぼのん。 at 12:52Comments(0)Carp Fishing

2011年08月30日

カープタックル小荷物化計画

以前、「カープフィッシングの道具整理」で紹介したが、ヨーロピアンスタイルのカープフィッシングは道具立てがどうしても大きくなりがちだ。これを縮小するのがもっかの課題だったが、最近は初心に返るだけでコンパクトにまとめられることに気がつき始めている(遅い(笑))。

小物類はメイホーのVS-388へまとめ、リグ類は丸めてプラケースに保管、ヘアリグはあまり曲げて保管したくないので、ヘアリグケースを使用。シンカーは必要になりそうなものを3~6個だけチョイスする。たった、これだけで小さなポシェットタイプの道具入れにすっぽり入ってしまった。


おお、やろうと思えばコンパクに収納できる!コツは”狙いを絞ること”だったのだ

ボイリーはその日使う分を厳選して、蓋付きバケツに入れて持ち運ぶ。フィーディング用の練りエサも使う分だけ小分けして入れておけば、とても軽量だ。もちろん、小物ケースやPVAバッグも同じバケツへ投入してしまえばオッケー。


ボイリーやフィーディングの材料も使う分だけバケツに投入!

これで、リールをセットしたリール×2とタモをロッドベルトでまとめたもの、バイトアラームとロッドホルダーをセットしたバンクスティックもしくはロッドポッド、そしてボイリーと小物が入ったバケツ、以上3点で最小担ぎ込みセットが作れた。

以前は、道具入れひとつとっても、ダイワUKのタックルテーブルにリグも小物もPVAバッグ類もすべて入れていた。さらにその日使う分のボイリーも入れていたから、重さも相当なものに… 

フィールドと狙い方さえ絞れれば、軽装でもヨーロピアンスタイルのカープフィッシングは楽しめる。もちろん、初めての釣り場や、環境が刻々と変わるタイドエリアなどではどうしてもヘビースタイルになってしまうが、担ぎ込みスタイルがいろいろ選択できるようになったのはメリットが大きい。  


Posted by ぼのん。 at 17:29Comments(0)Tackle

2011年08月28日

フィールドには秋の気配

ようやく怪我が癒えてきた週末、リハビリがてら近所の小河川でのんびり晩夏の釣りを楽しむことにした。

フィールドへ着いたのは正午前。空いているスペースを探して釣り座を構える。ここは流れが非常に緩く、ほぼ止水に近いエリア。ただし、チャネル跡が手前の護岸沿いに入っているため、狙いはすぐ近く、極端にいえば竿下でも釣れるエリアだ。


小河川のカーブの外側からチャレンジ。チャネル跡と回遊コースになっている護岸際が狙い目

本日は以前紹介したバンクメソッド(護岸のカープフィッシング)と、チャネル跡を中心にゲームを組み立てる。バンクメソッドでは、フィーディングはほぼ不要だが、チャネル狙いの場合は群れを足止めする必要がある。

用意したフィーディングの材料は砕いたボイリーを混ぜた練り餌。練り餌はユーロカープさんから発売されている「サムライ」。これに、カープ! ガルプのスクイッド&レバー、ダイナマイトベイツのソースを砕いてパウダー状にしてから配合する。水分は少なめで、手で強く握ると固まるようにする。ボトムに着底後、すぐにバラけて広範囲に広がってくれるセッティングだ。


チャネル跡を通る鯉を足止めするためにフィーディングをする。量は必要最小限にしたほうが良型が揃いやすい

練り餌をゴルフボールぐらいにまとめたものを6個ほど、岸から6~8mぐらいにあるチャネル跡に投入する。着水点のやや下流にフックベイト(スクイッド&レバー)をそっと置くように投入すれば準備は完了だ。

続いてバンクメソッド用のロッドを準備し、こちらはやや離れた岸際からすぐ、水深にして50cmぐらいの位置に置く。こちらにはフックベイトの周囲に3粒ほどボイリーを撒いておく。

スタートフィッシングから10分も経たないうちに、最初のバイト。バンクメソッドをセットしたアラームがけたたましく鳴った。ロッドを手に取るとなかなかの重量感。上がってきたのは60弱といったところ。あまり大きくないので、こちらは水際でフックを外してリリースする。

同じ位置に再度投入し、しばしの沈黙。偏光グラスごしに、岸際を泳ぐ良型が見える。泳いでゆく方向にはバンクメソッドを仕掛けがあるので、高鳴る動機を抑えつつ身をひそめる。すると… Pipipipipipipi!

あまりにも上手くいったことにほくそ笑みながらやり取りする。キツ目のドラグを気持ちよく引き出していく鯉に肝を冷やしながら離れた位置にある取り込み場所へ誘導してゆく。そしてネットイン。丸々太ったナイスサイズだ。

やり取りをしている最中見えた魚体から「80あるかな?」と期待したが、計測してみると74cm。胴周りが太いため見誤ったが、風格のある見事な魚体だ。そっとリリース。


本日の最大74cm。尾びれに朱が入ったきれいな魚体だ

チャネル跡が振るわないと思っていたので、そろそろボイリーをローテーションをしようと思ったそのときアラームが鳴る。しかし、先ほどのよりは明らかに引きが弱い。最初と同じく60cm弱といったところ。こちらも水際でリリース。

日が高くなり、暑さも絶好調になってくると、バンクメソッドを仕掛けたロッドからの反応が途絶える。投入後、まだ20分ぐらいしか経っていないが、「もしや」と思って様子を見てみると、ボイリーが無くなっている。そう、亀が動き出してしまったのだ。

こうなるとこのフィールドでは苦戦必至。動物性でも植物性でも亀は食ってきてしまうので、いくらかでも長く待てるボイリーを探すのが大変な作業になる。しかし、奮闘空しく、亀バイトのほうがどうしても早くなってしまいジ・エンド。場所移動も考えたが、時間も時間なので、早めの撤収となった。


亀はボイリーが大好物らしい。一度寄ってきてしまうと、すぐにボイリーを食べられてしまう

本日の釣行では、3匹の鯉(ほんとは4匹。詳細はオマケを参照)をキャッチした。夕方のジアイまで我慢しきれなかったのが悔やまれるが、リハビリとしてはまずまずの釣行だった。日差しは相変わらずきついが、川面を渡る風はさわやかなものになってきている。秋が深まるとともに、カープフィッシングも最盛期を迎える。これからの釣行がますます楽しみだ。


オマケ
なんと、20cmの小鯉がロングシャンク6番フックにヒットした。ボイリーを使ったカープフィッシングで、今までで最少記録だ。上がってきたときにフックベイトが無い状態だったので、亀にやられた残りかすを勢いよく吸い込んだのか、もしかしたらボイリーストッパー(赤)を吸い込んだのかも知れない。いずれにしても、結構珍しいことだと思う。


自己最少記録20cmの鯉。なぜヘアリグで釣れたかは彼にもわからないと思う(笑)  


Posted by ぼのん。 at 20:40Comments(2)Carp Fishing

2011年08月26日

流れの有無によるフィーディング方法を考える

自分の釣り方の場合、フィーディングが欠かせないことはこれまで述べてきたとおり。週末のみ、あるいは短時間勝負においては、やはり無くてはならないと考えている。鯉を早く寄せる、寄せた鯉をスムーズにボイリーへ誘導する、役目は様々だが自分の場合は、流れの有無で大きく2種類のやり方をメインに考えている。

大河川に代表されるように、強く太い流れのあるフィールドは鯉が実に良く育つエリア。力強く、よく筋肉のついて鯉が多いので大好きな釣り場だ。しかし、寄せることを考えると、一筋縄ではいかない。広範囲に撒き餌をしてしまうと、群れが散ってしまうのか、釣れても単発で終わってしまうこともしばしば。短い時合いでチャンスをより多く得るには、ピンポイントに寄せたほうが結果が良いようだ。



この図は流れのあるフィールドの略図。手前に流れがあたり深みになっている。沖は浅く小石がたまっているようなよくある風景だ。自分の場合、もっとも重要なポイントは沖の浅場。ここに鯉が集まるときは、ほぼフィーディングにきているはずなので非常に釣りやすいからだ(A)。しかし、深場から駆け上がるポイント(B)や、深み(C)も回遊コースになることがあり、うまく群れを足止めできれば良い釣りができる可能性が高い。

こうしたエリアでは、流れを考慮しポイントを定めたら、ピンポイントに打ち返していく。フィーディングは練り餌とボイリーを混ぜたものをPVAバッグやファンネルに入れて、フックベイトの近くに置くようにする。流れに乗った匂いが下流で拡散し、それに鯉が気付けば必ずそこへ導いてくれる(と信じることが大切(笑))。これを繰り返すと、一点集中型のポイントが形成される。3本のロッドを持ち込んでいれば、3つのピンポイントで鯉を待ち伏せるような形だ。


逆に止水域では、流れによる匂いの拡散は少ない。風流れや微弱な湖流はあるが、河川よりは弱い。そうしたフィールドでは、鯉を寄せるまたは足止めすることを優先して、ある程度広い範囲にフィーディングする。

カケアガリや障害物周り、それに底が硬いハードボトムが絡むような地形があれば文句は無い。そのようなポイントを見つけたら、マーカーを打ち込んでおき、その周囲にボイリーや練り餌を撒いておく。ある程度餌場として持続できるように、ペレットなどを組み合わせてみるのも面白い。

広い範囲の餌場が形成されるので、フックベイトをその中に入れてしまうと目立たなくなってしまう。そのため、作った餌場の周辺にフックベイトを投入する。このときは、PVAバッグやファンネルはあまり使わず、PVAテープなどで数粒のボイリーをフックベイトの周囲に巻いておく程度で十分だ。



餌場に気付いた群れが盛んに餌を漁り始めると、大型の鯉も警戒心を無くして寄ってくる。遠巻き近づいてくる個体が先に気付くのはフックベイトということになる。となればおのずと……(だと、いいな(笑))

自分が実行しているのは、大抵この2種類のフィーディング方法。風のあたり方や潮汐の影響を受けるエリアでの釣り、さらには透明度やベイトの量などなど、実際の釣り場はこれよりも複雑なので、必ずうまくいくとは限らない。しかし、この二つの方法を複合させることで、ある程度対処できることも多い。

あらかじめ回遊コースが把握できているホームグラウンドでは、フックベイトをそこへ置いておくだけでもヒットさせられることも多い。そう考えるとフィーディングは絶対では無いことも分かる。効果的に鯉にフックベイトを発見させることが一番大切であり、その状態になることを推理しながらフィーディングするのが、アングラーとしての楽しみともいえる。  


Posted by ぼのん。 at 19:23Comments(2)Carp Fishing

2011年08月21日

ヘアリグに使うコーテッドブレイドラインはどうやって巻く?

コーテッドブレイドラインはその名のとおり、ブレイドライン(PEライン)に樹脂皮膜加工されたライン。使用するときは樹脂皮膜部分を剥いてヘアリグを作る。そうすることにより、フック近くはPEラインがむき出しになるので、しなやかで自由に動き、樹脂皮膜がある部分は張りがあって扱いやすくなる。鯉も吸い込みやすく、アングラーも扱いやすい優れものなのだ。


コーテッドブレイドラインはしなやかさな部分と張りを持たせた部分を持たせることができるのがメリット。ただし、自作には若干のコツがいる

ただし、慣れないうちはフックのチモトから樹脂皮膜を剥いた部分までの長さが均一にしづらい。自分は4つのポイントをきっちり測ることで、ほぼ同一仕様のコーテッドブレイドラインのヘアリグを作っている。ここでは15mmボイリー用ロングシャンク6番フックでのセッティングを紹介しよう。

まず、コーテッドブレイドラインの先端を15cmほど剥く。専用のストリッパーもあるが、自分は爪でしごくようにしてはぎ取ってしまう。今回はフックのチモトから樹脂皮膜を3cm取ったセッティングなので、ハリス部分は必要な分をあらかじめ確保してカットしてしまう。


樹脂皮膜を剥く長さをきちんと測る


専用ストリッパーがあると便利だが、爪でしごくようにしても簡単に剥ける

次にボイリーストッパー用のチチワを作る。ここもきちんと測り、1.5cmで折り返して使用する。チチワを作る長さが短いと最初はやりづらいかも知れないが、爪楊枝やニードルなど、先端の尖った道具を使えばあとは慣れだ。


ボイリーストッパー用のチチワを作る長さもきちんと測る

フックのアイにラインを通し、ヘアリグの垂らしを決める。今回は15mmボイリー用なので、フックのカーブの頂点から16mmほど取る。これもきちんと測っておく。続いて、フックをノーノットで結んでいく。自分の場合、巻き付け10回、戻しは2回が基本だ。あとはハリスの上部はチチワにするなり、Oリングにするなりすればオッケー。


ヘアリグの垂らしの長さもきちんと測る


ノーノットで結ぶ。巻き付け回数も毎回同じにする


これで、コーテッドブレイドラインを使って、フックのチモトから3cmほど樹脂皮膜を剥いたヘアリグが出来上がる。大切なのは「樹脂皮膜を剥く長さ」、「ボイリーストッパー用のチチワに使う長さ」、「ヘアリグの垂らしの長さ」、「ノーノットの巻き付け回数」の4点を決めてしまうということ。それさえ守れば、あとは何度作っても同じセッティングができるというわけだ。


分かりづらいが、チモトから3cmほど樹脂皮膜を剥いたヘアリグがこれで完成。要所をきちんと測ってから作業することで、何度作っても同じセッティングのヘアリグが作れる

鯉にとっては、PEライン部分が2cmだろうが5cmだろうが同じことだとは思う。しかし、同じ品質のヘアリグを使うことで、「3cmのほうが結果がいい」とか、「5cmがベストだった」など、鯉の活性に合った傾向はつかみやすくなるはずだ。  


Posted by ぼのん。 at 23:04Comments(4)Tackle

2011年08月18日

PEラインのカット

PEラインをハサミでカットすると、どうしてもカットした先がケバ立つ。ライターで先だけをちょっとあぶればすぐにキレイになるが、ヘアリグを大量生産しているような場合は意外と手間に感じるものだ。


バークレイ ミニホットワイヤーラインカッター

そこで導入したのが、バークレイの「ミニホットワイヤーラインカッター」。これは握りの先に熱線がついていて、PEラインをそこに当てるだけでケバ立たさずにカットしてくれる優れものだ。単4電池2本で駆動し、カープフィッシング用としてはかなり長く使えるのも魅力。サイズも小さいのでタックルボックスの隅にしまえるのもうれしい。


左がハサミでカットしたもの。右がミニホットワイヤーラインカッターで切断したもの

マクロがうまく機能せず、ピンボケしていて申し訳ないが、カットした部分の違いは明らか。これなら仕上がりの美しいヘアリグが誰でも簡単に作ることができる。

ちなみに、この製品は2本目となる。最初の1本は購入して何度か使っただけで、熱線部分に通電しなくなった。2本目はいまのところ好調だ。個体差はある程度仕方がないが、それなりのお値段なので、ここはメーカーにもしっかりしてもらいたいところ。自分だけならよいが、他にもこうした製品があるとすれば、ちょっと悩んでしまう。

いずれにしても、完全に機能してくれればいうことなしの優れものなので、気になる人はひとつ持っておくとよいだろう。

PS
肋骨を痛めて釣りに行けない日々が続いている。体の自由が効かないというのは、釣り人には実に辛いものだ。みなさまもお体はご自愛ください。  


Posted by ぼのん。 at 16:40Comments(2)Tackle

2011年07月30日

カープロッドをKガイドに交換 -2-

先日、Kガイドに交換したロッドを試してきた結果、かなり良好だった。

小口径にしたのは正解で、ラインの暴れが少なくなってスムーズに放出されている。フルキャストはもちろんだが、特に近距離(30m程度)のコントロール性がアップしていたように感じる。

ただし、ブランクのベンディングカーブを見る限り、ティップ側のガイドをひとつ増やしたほうが、よりナチュラルになる気はする。実釣では問題ないと思うが、これは結構悩みどころ。3本継ロッドの1番は狭いので、ひとつ増やすと4番ガイドがブランクの下部に寄りすぎてしまうのだ。

悩みは尽きないが、とりあえずの方向性は出せた。あとは実釣をこなしていき、改善していくことにする。今回の交換に使用したガイドは以下のとおり。

1番
MNトップ EMNST 6-3.2
KTガイド EKTSG 7J
KTガイド EKTSG 8J
KTガイド EKTSG 10J

2番
KLガイド EKLSG 20J
KWガイド EKWSG 30L

※2番ブランクに付けるガイドのみ、ダブルラッピングで取り付け、1番は普通にセットした。

ちなみに交換したKガイドはステンレスタイプだが、それでもオリジナルと比べて総重量で約5g軽量化されている。あまり手持ちをすることはないので、チタンは不要と考えたからだが、実際に使ってみてもこれで十分だと感じた。残りのメインロッドも交換し、心機一転、夏~秋のカープフィッシングを楽しんでいきたい。  


Posted by ぼのん。 at 14:22Comments(0)Tackle